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活動報告

9月5日、今回で5回目となる自民党と台湾・民進党との外交・防衛に関する協議「2+2」に出席|すずき英敬

2025.09.05

台湾訪問。今回で5回目となる自民党と台湾・民進党との外交・防衛に関する協議「2+2」に出席。今回初めて、外交・防衛以外にも分野を広げて協議をする拡大政策協議会が開催されることになり、党台湾政策PT事務局長として出席。併せて、蔡英文・前総統、林佳龍外交部長(外務大臣)、呉国家安全会議(NSC)秘書長(事務方トップ)、謝長廷・前駐日代表、朱立倫国民党主席、蒋萬安台北市長、周民衆党秘書長(幹事長)はじめ要人との会談を行いました。

民進党との政策協議では、サイバーセキュリティ、外国勢力による干渉含めた偽情報対策や戦略的コミュニケーションにおける連携強化、海底ケーブルの安全確保に向けた協力体制構築、海上保安組織同士の連携強化、防災に関する協力、感染症に関する平時・有事の協力体制構築、経済連携強化などを議題として協議。

特に、海底ケーブルについては、両党の関心が高く、我々から、現在海難救助や密輸対策等に関するテーマを協議している「日台海洋対話」の場を活用して、海底ケーブルに関する安全確保について新たに議題としてとりあげていくことを提案し、合意しました。また、防災庁設置を契機に防災協力に関する新たな枠組みの設置の検討、感染症に関しては、現在行われている研究部門の連携のみならず、医療物資や医薬品の供給確保も含めた協力関係の深化に向けた取組を行うこと、などについても確認しました。

台湾による日本産農林水産品の輸入規制撤廃が発表された直後でしたので、日台の経済連携の強化についても、個別案件も含め、既存の枠組みを活用しながら、アメリカやイギリスの取組を参考に、優先分野を決めて行っていくことを合意しました。

また、両党とも関心の高かった半導体産業についても、日本と台湾それぞれに設立されている議員連盟を中心に具体的な連携を図っていくことも確認しました。

これらの議題について、具体化・具現化に向けて、党において取り組んでいきたいと思います。

要人との会談では、貴重な情報提供がたくさんありました。中国による軍事活動や演習が、台湾周辺のみならず、日本はもちろん、オーストラリアやフィリピンの周辺でも活発になっていることなどに極めて強い危機感があり、日台のみならず米・豪・比との連携を強化していくことについて意見が一致しました。

また、経済関係の皆様とも意見交換しました。台湾における経団連に相当する団体である「三三会」の皆様との懇談会、TSMCの熊本進出に伴い、福岡と熊本に拠点を設け、サプライチェーン向け融資を行っている玉山銀行を擁する玉山フィナンシャルグループの黄董事長との面談等も行いました。

政府や国会議員はもちろんのこと、民間の皆様との意見交換においても、安倍元総理の言葉としての「台湾有事は日本有事」について何度も言及がありました。台湾政界も、国会議員に対するリコール等で混乱している中でしたが、どんな状況であろうとも、かつてなく厳しい安全保障環境を踏まえ、国や国民、そして国益を守るため、外交・安全保障等に関する連携強化をしっかり図っていきたいと思います。

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