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活動報告2025.05.03
プラボウォ大統領会談は、改めてになりますが、米国関税措置についても、決して上っ面ではない、有意義な意見交換であったと感じました。また、印象的だったことの1つは、大統領は70代ですが、外務大臣はじめ多くの閣僚が30代や40代の若いメンバーであったことです。大統領を中心としたチームのあり方についても勉強になりました。
世界最大規模の複合都市開発事業である「コタ・デルタマス」を視察。日本の商社が資本参画。エリア内には、県庁や陸軍も駐屯。工業団地には、既に181社が入居し、そのうち日系企業が半数。二輪・四輪のみならず、食品、流通など多くの日本企業が進出し、それらの工場建設は日本のゼネコンが担っているケースも多数。
そのため、日本人学校も設置されており、工業団地内で働く日本人のための日系サービスアパートメントがあり、そこから日本人学校までは、生徒が安全に通学できるようにするための専用道路もあり、約250名が通学しているとのこと。このような形の日本人学校は世界でここだけだそうです。
また、直近はシンガポールなど各国企業のデータセンター立地が進んでいます。工事中の写真はシンガポールのデータセンター予定地。
日系企業との昼食会やエネルギー企業との意見交換も実施、インドネシア政府が目指す2040年までの電力供給計画では、75%が再生可能エネルギー、20%は火力、5%は原発を考えているとのこと。日本としてもしっかり協力をしていく必要があります。
地熱発電事業のお話もお伺いしました。地熱の適地は、世界の中で、インドネシアが2位、日本が3位というポテンシャルがある一方でリスクもありますが、サプライチェーンでは日本企業が持つ技術が活かされており、日本にチャンスのあるフィールドです。
「東アジア版OECD」として日本主導で設立されたERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)を視察。ERIA内に設置されているAZEC構想を具現化する「知的エンジン」である「アジア・ゼロエミッションセンター」も視察。また、近年デジタル分野などで力を入れているスタートアップ支援やそのプラットフォームになる役割を果たしていることもよくわかりました。私は、ERIAを応援する超党派の議員連盟の事務局長代理もつとめますので、しっかり取り組んでまいりたいと思います。
ASEAN本部も訪問し、トップであるカオ・キムホン事務総長と会談。続いて、インドネシアにおける米国関税対応のとりまとめを行うなど、経済政策のキーパーソンであるアイルランガ経済担当調整大臣との会談。約1時間にわたり、二国間のエネルギー案件や米国関税措置に関する有意義な意見交換。アイルランガ大臣との会談は多くの現地メディアが来ていました。