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活動報告2025.05.19
3日から、事務局長をつとめる議員連盟でインドネシアを訪問しています。写真は、インドネシアのプラボウォ大統領の私邸での夕食会の冒頭での場面です。自由貿易体制の強化、米国の関税措置についても、様々な議論や情報共有が行われました。
この議連は、日本と東南アジア等が連携して、日本の有する技術などをフル活用しながら、官民が積極的な投資を行いつつ、経済成長と脱炭素化と経済成長の両立、そして域内のエネルギー安全保障を目指していく「AZEC=アジア・ゼロエミッション共同体」構想を推進する議員連盟です。会長は斎藤健前経済産業大臣、最高顧問にAZECを提唱した岸田前総理です。11名での訪問です。
写真で来ている服は、インドネシアの民族衣装で正装にも使えるバティックです。
岸田前首相とインドネシア大統領“脱炭素化・経済成長へ協力”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250505/k10014797011000.html
プラボウォ大統領との会談は、私邸にお招きいただき夕食会を兼ねたものでしたが、プラボウォ大統領になってから他国の要人を私邸に招くことは極めて異例、とのこと。君が代とインドネシア国家の演奏もありました。
2時間以上にわたり、エネルギー安全保障や脱炭素などに関する議論はもちろんのこと、米国の関税措置に対する情報共有や意見交換を行いました。
詳細は控えますが、特に関税措置に関しては、決して上っ面ではない、有意義な意見交換であったと感じました。米国との関税交渉を担うアイルランガ経済担当調整大臣をはじめ、多くの現職閣僚も同席されていましたので、本会談をインドネシア側としても重要視していたことが窺えました。
内容をあまり書けないので申し訳ないのですが、印象的だったことの1つは、大統領は70代ですが、外務大臣はじめ多くの閣僚が30代や40代の若いメンバーであったことです。大統領のトップダウン型のリーダーシップと、若い力による前向きで挑戦的なチームが融合し、良い形をつくれているように感じました。
3~7日、事務局長をつとめる議員連盟でインドネシア・マレーシアを訪問。今回は、議員連盟の最高顧問である岸田前総理が石破総理の特使に任命され、各国首脳への親書を携えて、インドネシア・マレーシアのトップと会うことをミッションとした訪問でもありました。議員連盟メンバーとして多数の閣僚経験者も同行されていたこともあり、我が国の首相や閣僚が海外要人との外交交渉や会談を行う際に近い形のオペレーションでした。改めて、現場で、首脳外交のダイナミズム、必要性と有用性、それを支える政府のスタッフの動きなどを間近で見させていただくことができ、内容ももちろんですが大変勉強になり、今後の政治家人生において、極めて貴重かつ有意義な出張となりました。
本議員連盟は、日本と東南アジア等が連携して、日本の技術をフル活用し、官民の積極的な投資により、この地域の経済成長と脱炭素を両立させるとともに、エネルギー安全保障にも貢献する「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想を推進することを目的としています。2050年までにアジアでゼロエミッションを達成しようと思うと4000兆円の投資がっ必要と言われており、現在AZECでは約350のプロジェクトが進行しています。
プラボウォ大統領会談は、改めてになりますが、米国関税措置についても、決して上っ面ではない、有意義な意見交換であったと感じました。また、印象的だったことの1つは、大統領は70代ですが、外務大臣はじめ多くの閣僚が30代や40代の若いメンバーであったことです。大統領を中心としたチームのあり方についても勉強になりました。
世界最大規模の複合都市開発事業である「コタ・デルタマス」を視察。日本の商社が資本参画。エリア内には、県庁や陸軍も駐屯。工業団地には、既に181社が入居し、そのうち日系企業が半数。二輪・四輪のみならず、食品、流通など多くの日本企業が進出し、それらの工場建設は日本のゼネコンが担っているケースも多数。
そのため、日本人学校も設置されており、工業団地内で働く日本人のための日系サービスアパートメントがあり、そこから日本人学校までは、生徒が安全に通学できるようにするための専用道路もあり、約250名が通学しているとのこと。このような形の日本人学校は世界でここだけだそうです。
また、直近はシンガポールなど各国企業のデータセンター立地が進んでいます。工事中の写真はシンガポールのデータセンター予定地。
日系企業との昼食会やエネルギー企業との意見交換も実施、インドネシア政府が目指す2040年までの電力供給計画では、75%が再生可能エネルギー、20%は火力、5%は原発を考えているとのこと。日本としてもしっかり協力をしていく必要があります。
地熱発電事業のお話もお伺いしました。地熱の適地は、世界の中で、インドネシアが2位、日本が3位というポテンシャルがある一方でリスクもありますが、サプライチェーンでは日本企業が持つ技術が活かされており、日本にチャンスのあるフィールドです。
「東アジア版OECD」として日本主導で設立されたERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)を視察。ERIA内に設置されているAZEC構想を具現化する「知的エンジン」である「アジア・ゼロエミッションセンター」も視察。また、近年デジタル分野などで力を入れているスタートアップ支援やそのプラットフォームになる役割を果たしていることもよくわかりました。私は、ERIAを応援する超党派の議員連盟の事務局長代理もつとめますので、しっかり取り組んでまいりたいと思います。
ASEAN本部も訪問し、トップであるカオ・キムホン事務総長と会談。続いて、インドネシアにおける米国関税対応のとりまとめを行うなど、経済政策のキーパーソンであるアイルランガ経済担当調整大臣との会談。約1時間にわたり、二国間のエネルギー案件や米国関税措置に関する有意義な意見交換。アイルランガ大臣との会談は多くの現地メディアが来ていました。
アンワル首相との会談がありました。水素・アンモニア、CCUS、送電網整備など個別の二国間案件のみならず、現在マレーシアがASEANの議長国であることから、アンワル首相から、エネルギー・トランジションはASEANの一丁目一番地であるので、日本と緊密に連携して進めていきたいとおっしゃっていました。最後には、岸田前総理へのお土産の1つとして、「ドリアン」が出てきて、大盛り上がりでした。アンワル首相は「ドリアン外交」とも(笑)。
この場には、米国との関税措置の対応のキーパーソンであるラフィジ経済大臣も同席いただきました。議連の斎藤健会長(前・経済産業大臣)とも旧交を温めておられました。
首相との会談の前には、ファディラ副首相兼エネルギー移行大臣と面談。送電網整備を行う「ASEANパワーグリッド構想」の推進やLNGの安定供給などについて意見交換をするとともに、副首相側から、エネルギーミックスの観点から、原子力発電に関する日本との協力にも関心を示されていました。また、米国の関税措置に関連して、マレーシアは貿易立国なので、日本と緊密に連携して、自由で相互尊重された貿易体制を確立していきたいと述べられました。
続いて会談したニック・ナズミ天然資源・環境持続可能性大臣は、43歳でエネルギッシュかつ具体的な議論をなされる方でした。二国間クレジット制度、レアアース開発などについて意見交換しました。
現地の方からいただいた現地新聞の写真も。
最後にインドネシアも含めて少し総括。米国関税措置があり、各国が米国との交渉をはじめたタイミングで、今回の出張がありましたので、改めて、本議連の目的であるAZEC構想推進のみならず、 ASEAN諸国が中国偏重にならないように、また、中国が自由貿易の旗手であるかのような誤ったナラティブを展開していることへの警戒など、日本がASEAN諸国と今まさに、今以上に、連携していく重要性を改めて感じ、個別交渉だけではなく、「団体交渉」のような手法を含めて、日本として、枠組みを主導していくことが重要であると改めて強く感じた訪問でした。
10日、鳥羽市・伊勢市で地元活動。中学生女子ソフトボールクラブ「伊勢志摩レッツ」の練習にお邪魔したところ、グランド状況不良で室内でしたが、キビキビとテンポの良くレベルの高い練習が展開されていました。エースの投げるボールを体感ということでキャッチャーを。さすがのナイスボール!実は僕は中高時代の部活はソフトボールでキャッチャーでした(笑)。
来月に20周年記念発表会を控えた鳥羽フラダンス教室の練習に。一昨年いただいたレイを着けて。
中町を中心にまちづくりを進めているkiccaの皆様と意見交換。電動キックボードの乗車体験(実は初めて)をしましたが、乗り心地最高。卓球・テニス・バトミントンを組み合わせたような「ピックルボール」も体験。
加茂地区の朝市「わのわ市」にもお邪魔して朝食もいただきました。ランチは「花清水」で「鳥羽ちゃんぽんとサバ寿司」のセット。僕は海老味噌とココナッツミルクのスープを選びましたが、これがめちゃくちゃうまい!若い人や女性で満員で人気の秘訣がよくわかりました。
また、「グリンブル」というキャンプ場にもお邪魔しました。代表者の方が20年近くかけてコツコツ土地造成をし、市役所を退職されてこの数年本格的に整備。この5月にオープン。犬の同伴可でもあり、県外からもお客さんが来られているそうです。
漁具やプラスチックなどの海にある廃棄物等をリサイクルして内装材等を製造しているリマーレの新工場にお邪魔しました。これまで漁師の方々が産廃費用の負担で悩まされていましたが、これを無くし、リサイクルすことで漁師の皆さんも喜んでくれていますし、製品自体も大企業からも多く引き合いがあるそうで今後更に期待です。
伊勢市では、「憲政の神様」である尾崎咢堂翁を顕彰する「NPO法人咢堂香風」の総会と、主催してくださっている、さくらの絵の写生コンクール表彰式にもお邪魔しました。子供達の思い思いの桜の絵に感動しました