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活動報告2024.12.07
7日、三重県と和歌山県を結ぶ初めての高速道路「新宮紀宝道路」の開通式に出席。感無量、感謝の気持ちでいっぱいです。全ての皆様に心からの感謝です。「為せば成る」ということを実感させていただきました。この日は、本来来賓祝辞の立場でしたが、むしろ謝辞を述べさせていただく気持ちで挨拶させていただきました。官民による「熊野川河口に橋を架ける会」が結成され活動されるなど、20年以上にわたる地域の皆様の悲願でした。この日を迎えることができたのも、地域の皆様の粘り強い活動、土地の提供、工事時のご協力あってこそです。
「暴れ川」と言われる熊野川にかかる橋。当時私が知事であった平成23年の紀伊半島大水害では、熊野川にかかる旧熊野大橋が浸水し、流木だらけになって、生活圏を同じくするこの地域の皆様の行き来が途絶してしまいました。あの時の凄惨な光景を今も忘れることはできません。
その後、平成25年に事業化され、この度の開通を迎えました。能登半島地震で浮き彫りになりましたとおり、半島の脆弱性を踏まえ、「半島の強靭化」の観点からも極めて重要な道路です。
今回の新宮紀宝道路は、津波を想定しても相当な高さとなっており、浸水することはなく、緊急輸送道路となるとともに、スロープや階段を設置しており、災害時にはこの道路自体が一時避難場所となる、まさに「命の道」です。
そして、道路はつながってなんぼです。まだ、三重県側も、和歌山県側も、紀伊半島一周の高速道路は、すべて事業化されているものの、まだ開通はしていません。これらの早期実現に向けて、今後も全力投球していきたいと思います。
餅まき・菓子まきもさせていただきました。今回、最もご尽力された二階俊博先生が、私が挨拶する際に二階先生に一礼したところ、私に対して「おめでとう」と優しいお言葉をかけていただいたことにも大変心を打たれました。
ランチは、紀宝町のウミガメ公園の食堂で、海鮮丼と地元の魚のフライ。とっても新鮮でおいしかったです。
午後は、御浜町、熊野市でご挨拶。御浜町では、移住して柑橘業に携わる新規就農の皆様と意見交換。厳しい中でも楽しみながら農業をされている姿に本当にうれしく思いました。
夕方は、伊勢の「冬の風物詩」として定着してきた、しんみち商店街のイルミネーションの点灯式に。イベントを盛り上げてくれた宇治山田商業高校のみなさんと、相撲部、茶道部など、それぞれに写真撮影。人口減少で商店街も厳しいですが、商売されている皆様の気持ちに明るい灯がともるとともに、高校生も含めて、しんみち商店街に訪れた皆様の気持ちにも明るい灯がともる、そんなきっかけにしていただきたいと思います。