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お知らせ2026.05.05
安倍総理が提唱し、国内外から高く評価された外交構想「自由で開かれたインド太平洋構想(FOIP)」から10年の節目。安倍総理が第2次政権初の外遊で訪れたベトナムの地で、高市総理が、この10年間の国際情勢の変化を踏まえ、FOIPを進化させる構想についてベトナムで、とても素晴らしいスピーチをされました。
この地域において、「自由」「開放性」「多様性」「包摂性」「法の支配」に基づく国際秩序を築くため、日本として果たすべき役割を今まで以上に主体的に果たしていく覚悟を示された上で、「地政学的な競争の激化」「加速度的な技術革新」をはじめとした「国際秩序の構造的な変化」等の新しい現実に適応していくため、各国が複雑に絡み合った相互依存関係の中で、自らの運命を自らの手で決めるために必要な自律性や強靱性を身につけていくことが必要不可欠であるとのビジョンを示されました。
具体的な取組にも触れられました。この種の外交演説では総論を述べることが多いですが、具体的な政策が出てくるのが高市総理の真骨頂だと思います。その中、エネルギー安全保障、重要鉱物や安全保障分野の他に、私が特に注目した3点を述べます。
まずは宇宙分野。今年3月、日本のODAで整備されたベトナム宇宙センターがオープン。2006年以来20年にわたり地道に積み上げられてきた日越宇宙協力の一つの成果。ベトナムにとって初の自国所有の人工衛星は、日本がODAで支援し、日本企業が製造を受注しています。今後更に両国による宇宙開発が進むことを大いに期待していますし、私も党の宇宙開発特別委員会の事務局長代理として、政府の取組を後押ししていきたいと思います。
次に、「FOIPデジタル回廊構想」と名付けられた「信頼できる通信インフラの建設」です。AIやデータの活用を積極的にやるんだと言っても、通信インフラが整備されていなければ、それは単なる「絵にかいた餅」としか言いようがありません。したがって、通信インフラは、「インフラ中のインフラ」です。そして、今回、日本の高い技術力を生かし、インド太平洋地域において、「海底ケーブル」「オープンRAN」「衛星通信」「オール光ネットワーク」の インフラ整備を推進することとしました。これらは現在国内で議論している成長戦略とも合致します。引き続き、通信インフラ整備を担当する党の総務部会長としてしっかり政府の取組を後押ししてまいります。
3点目は、 「CPTPPの拡充」です。基本的な考えは、高市総理の施政方針演説でも述べられていましたが、今年議長国であるベトナムで更に具体的に言及されました。今やサプライチェーンがアジア地域も含めて複雑に絡み合った中で、経済的威圧や過度に自国中心的な対応が増え、それらに対抗していくためにも、ルールに基づく経済秩序の維持・拡大の思いを同じくする国々を増やしていき、それらを通じて我が国としても持続的な経済成長を確保していかねばなりません。
私は、このCPTPP担当の政務官をしていまささた。その時は英国の加入が実現しました。その経験からも、日本は、安倍総理がリーダーシップを発揮してきたCPTPPを更に拡大し、インド太平洋地域を中心に求心力を高め、更に、EUという塊とも連携していき、我が国が世界の真ん中で橋渡し役として動きを主導していく必要があると考えています。
今回、いずれも先日訪問したフィリピンやインドネシア、そして議員連盟の事務局長をつとめるUAEのCPTPP加入に向けたプロセスを早期に実現していこうと高市総理が提唱されたことは本当に意義があることだと感じています。これからも政府の取組をしっかり後押ししてまいります。
外交に関する報道などでは、成果文書やパフォーマンス的なところがクローズアップされがちですが、このようなトップリーダーの外交ビジョンにもぜひ皆様に目を向けていただければ幸いです。