【すずき英敬 メールマガジン 2009 第2号】を配信しました!
本日より、昨年からリニューアルした形で改めてメールマガジンを発行します!!
今年からの特徴は、「明るい気持ちになれる話」というコーナーを設けたことです。暗い話題が多い時代だからこそ、私なりに発見した明るい気持ちになれる話題について、コメントを書かせてもらいます。
<トピックス:「雇用対策に関する考え方 その2」>
先日のブログで、私がこれまで全国100地域以上の地域を歩いてきた実感を踏まえた雇用対策として、以下の6つの総合的組み合わせが必要であると書きました。
(1)働くという前に、そもそも全ての人が最低限の生活を送ることができるようにする
(2)働きたいと思ったら働くことができるようにする
(3)働き続けることができるようにする
(4)新たに働く場を増やす
(5)働いた努力に応じて報われるようにする(結果平等の保障ではなく、悪い不公平をなくす意味で)
(6)働き手が必要なところには、働き手を確保することができるようにする
先日のブログでは、(1)に関する具体策の例として、相談窓口があるハローワークにも到達できないくらい困窮している方の早期対処のため、こちら側から出向くこと、きめ細かい単位で行うという観点からの「地域しごと相談員」の創設などを書きました。
今回は、順不同ですが、(6)に関連して。先日、ある新聞に以下のような記事がありました。
・「派遣切り」「雇い止め」に遭った人の再就職先において「ミスマッチ」が深刻。つまり、再就職にあたって、慣れ親しんだ職種への「こだわり」や新しい職種への「とまどい」があり、人手不足などにより求人が多数あるのに、うまく就職につながらないケースが相次いでいる。
・9年間自動車工場で働いてきた人が、ホテルの住み込み清掃員に採用が決まりかけたが、「給料が安く、将来につながらない」と断った。「自分は人見知り。営業や居酒屋の店員などは難しい」と今も自動車関連の仕事を探し続けている。
・厚労省東京労働局によると、求職者1人あたりの求人数を表す有効求人倍率は職種ごとに大きなばらつきがあり、都内の昨年11月の数値では、「一般事務職」0.27倍、「製造・土木」0.55倍。一方、IT技術関連、介護関連などは3倍以上。また、特段資格が不要の「接客・給仕職」で5.93倍、「警備職」も5.74倍の求人がある。
・ハローワーク池袋の職業相談部長によると、「相談にくる元派遣社員たちは素直でまじめな印象。就労意欲も高い。それだけに、今まで働いてきた仕事以外の職種に気持ちを切り替えて、就職活動をすることができない人もいるのでは」と。
就労意欲も高く、求人もあるのに、仕事がみつからない方がいる。一方、人手不足が深刻で、我が国や地域全体の安心安全を脅かしつつある分野がある。このミスマッチ解消は急務。特に、私の地元などを見ても、介護・福祉、農林漁業、商店街は深刻です。なぜこれらの分野にはミスマッチが起こるのか。いずれもその業種を職業として続けていくことでは、将来を見通せない、つまり生活をやっていけないということが一番大きな原因です。大事なことは、一定の差はあるとしても、それぞれの業種で最低限の生活をやっていくことができる水準の給与や待遇にしていくこと。
介護・福祉については、介護報酬アップに合わせて確実に職員の待遇改善・所得向上を実現する、資格がない方については資格取得に必要な費用及びその間の生活費支援、資格がなくても補助作業のために住み込みで職員を受け入れた施設への奨励金、個別施設では日々の入所・通所の方々の対応で大変で人探しもできないので施設に変わって人探しをする機関などへの支援、などが考えられます。
農林漁業については、農林漁業従事のための1年間くらいのトライアルとその間の生活費支援、そのトライアルを受け入れた農家や機関への奨励金。また、大事なことは産業構造自体の改善、つまり飼料・機械などで最近見られるコスト上昇を低減させるための支援、需要創出による価格向上、売上確保のための販売支援、農地取得の容易化などを積極的に取り組むことが必要です。
商店街については、たとえば5年間住み続けるという条件で空き店舗を住居付きで最初1年無償貸与するとともに、商売の立ち上げ各種補助メニューを利用して支援するなどが考えられます。
これらの取り組みを行うことで、介護サービスを受ける機会が増える、国産食品を食べる機会が増えるなど、国全体・地域全体での安心安全を創出することができます。今回は、そう、チャンスなのです。このピンチをチャンスに変えるため、超短期・超緊急の雇用対策のみならず、我が国の産業構造を改善し、人手が必要な業種への人材供給していくための大胆な施策が必要です。
<地元ネタ(三重県、四日市市、鈴鹿市、亀山市):「天然記念物」>
みなさん、「ネコギギ」ってご存知ですか?
体長約10cm前後のナマズの仲間で、伊勢湾・三河湾に注ぐ河川にのみ生息する淡水魚です。そして、伊勢湾に注ぐ河川では、私の活動区域である亀山市を中心に流れる安楽川にしか生息していないとのこと。1977年に国の天然記念物に指定され、無許可での捕獲や飼育は禁止されています。他のナマズ類同様、水質の汚染に弱いと言われており、ダムの建設、生活排水や農業排水が悪影響を及ぼすと考えられています。地元の方々が保全活動をしていらっしゃるそうですが、まだまだ人手も資金も足りないので、国・自治体も含めた支援が必要です。更に、必要なことは、一人ひとり、その地域に住む人間が、自らの排水によってどういうことが起こるのか、それらを常に予測しながらの生活行動様式へ変化させることが一番大事なことです。天然記念物を守るのは、誰かではなく、私達一人ひとりです。
<明るい気持ちになれる話:「夢を語るリーダーが必要」>
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正社長が、「2020年の夢」という題で社員にメッセージを送り、現在の自社を「大企業病にかかっている」と評し、「2020年に世界で一番革新的で効率の高い企業になる」と理想を表明、「グループで経常利益1兆円、売上高5兆円を達成」との抱負を語ったそうです。そして、それに向けて今年の標語を「グローバルワン・全員経営」としたそうです。
率直でわかりやすい目標を、夢を提示するリーダーって、この厳しい時期にやはり必要だなあと、日々暗いニュースが多い中で、改めて実感しました。また、さらにすばらしいと思ったのは、その夢の達成のために「全員」というキーワードを出していることです。全員が力を出し切らなければ実現不可能であると。つまり、全員に「存在価値」があり、全員が「必要」なんだというメッセージです。この認識がモチベーションアップにつながると思います。今の暗い話題が多い日本において大事なことは、すべての人間に存在価値があり、必要とされているんだということを、他が思いやりを持ってみんなで伝えあうことと、そして少し恥ずかしいかもしれないけど、自らも感じ、自己肯定感を持っていくことで、次の希望に向けて少しずつ一歩を踏み出していくことだと思います。その「価値」に大小はないんです。だから人と比べる必要はないんです。他人を受け入れ、認め、自らも受け入れ、認めていく、そんなことから明るさや希望がスタートしていくと思います。









